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"3万光年の彼方"

  

     

1977年NASAによって打ち上げられたボイジャーは木星を周り、土星を巡りしながら順々に太陽系を回遊しつつ、その目でとらえた惑星の姿を地球に送りつづけた。1989年11月に一番外側の海王星を探索したあとは、一度「ふっ」と地球を振り返ったまま、それを最後に銀河の彼方へと消えていった。もう地球にデーターを送ってくることもないが、今も銀河系の中を旅しつづけている。 ほしは光りであり、色であり爆発だ。離合集散をくり返しながらその壮大なドラマの中から生み出したいろいろな物質を宇宙空間にばらまいてきた。僕達の細胞を作る炭素も、鉄もそんなちりじりになった星のかけらだ。僕達は星のかけらによってできている。だから「人は星なり。」 気をこらし、こころの中の宇宙をながめてみれば、星であった記憶の中から様々な離合集散の物語りが見えてくるではないか。ボイジャーが、太陽系空間を旅し、絵を送りつづけたなら、僕はこころの中の記憶をたどりながら、光と時の流れの中を「3万光年の彼方へ」むかって、旅してゆくぞと思う。